新米ママ必見!出産直後の身体が変化する「産褥期」の家事はどうする
初めての出産を控えた新米ママには、たくさんの不安がつきものです。
特に産後の身体がどのように変化するかという問題は、夫や身近な人になかなか相談できる機会もないのではないでしょうか。
この記事では、妊娠中の身体から妊娠前の元の身体へと戻っていく時期である「産褥期」の過ごし方について解説していきます。
今のうちから産褥期に対する備えをしっかりと行い、心にゆとりを持って出産、子育てを迎えましょう。
もくじ
- 1.産褥期とは
- 1-1.産褥期はどのような期間か
- 1-2.どんな変化が訪れるのか
- 2.産褥期の過ごし方
- 2-1.産後1〜2週間
- 2-2.産後3週間
- 2-3.産後4週間
- 2-4.産後5〜8週間
- 3.産褥期の家事はどうするか
- 3-1.できるだけ周りに頼る
- 3-2.ベビーシッターサービスを利用する
- 4.「産褥期」について正しく知り無理なく家事をのりきろう
産褥期とは
そもそも「産褥期」とは、具体的にどのようなことが起こる期間を指しているのでしょうか。
新米ママのなかには、産後に訪れる産褥期について詳しく知らない人もたくさんいます。
産褥期に現れるとされる体の変化とあわせて、改めて理解していきましょう。
産褥期はどのような期間か
「産褥期」とは、妊娠中の体から妊娠前の体へ戻っていく時期のことを指しており、具体的には出産後6~8週間をこのように呼んでいます。
女性の体は、出産で大きなダメージを受けています。
そのため、産後6~8週頃までにはじっくりと体を休めて、無理をしないように過ごし、徐々に回復させていくことが望まれるのです。
どんな変化が訪れるのか
産褥期の体には、さまざまな変化が起こります。
まず、子宮復古についてです。子宮復古とは、妊娠で大きくなった子宮が、約4週間かけて元の大きさに戻ろうとすることをいいます。
子宮復古が起こるときには、「後陣痛」といって、陣痛のときのような痛みを伴う場合があります。
ただし、この痛みの程度は個人差があるため、後陣痛が強いときには医師に相談することが大切です。
次に、悪露は出産時に排出された胎盤や血液、子宮からの分泌物のことを指しています。
悪露では、生理のときの血液量よりも多くの血液や分泌物が排出されるため、産褥パッドなどを用いて清潔を保てるよう心がけることが欠かせません。
次に、ホルモンバランスが乱れたことによって、産後うつが起こる可能性もあります。
産後うつの症状は、イライラする、涙もろくなるなど、人によってさまざまです。
産後に精神的な不安などを感じたときは、すぐに産院などに相談しましょう。
また、産後のママは授乳を行うため、乳房の変化も見られます。
プロラクチンと呼ばれるホルモンの影響と乳頭刺激によって母乳の分泌がはじまるといわれています。
続いて、体重の変化です。
出産を経験して、胎児や羊水などがなくなってしまうと、体重は徐々に減少していきます。
最後に、骨盤の変化も起こります。
妊娠中は子宮が大きくなるため、骨盤も通常より開いている状態です。
しかし、産後はホルモンの分泌量が減少することによって、骨盤の柔軟性がなくなるといわれています。
産褥期の過ごし方
それでは、産褥期を乗り切るためには、どのような過ごし方を心がければ良いのでしょうか。
産後の過ごし方に関しては、時期によっても変わってきます。
ここでは、産後の時期別に、具体的な過ごし方について見ていきましょう。
産後1〜2週間
産後1~2週間は、ママの体が最も急激に変化をしていく時期です。
そのため、決して無理はせず、療養中心の生活を心がけることが欠かせません。
まず、産後1~2週間は、子宮復古や悪露の排出が行われる時期です。
ホルモンバランスの変化が急激に起こる時期であるため、育児中心の生活が送れるようにしましょう。
育児や家事は必要最低限にとどめ、疲れたらすぐに横になるようにすることがポイントです。
また、育児以外の家事や、その他の用事などがある場合には、できるだけ周囲の人の手を借りるようにすると良いでしょう。
産後1〜2週間は極力身体に負担をかけないように過ごし、できるだけ体を休めることが大切です。
産後3週間
産後3週間になると、体も徐々に回復してきます。
この頃は、「床上げ」と呼ばれる時期で、寝たきりのような状態から少しずつ動けるようになってきます。
そのため、産後3週間はこれまでの布団で療養中心の生活から、少しずつ日常に戻っていく期間と捉えると良いでしょう。
しかし、やはり無理はせず、できる範囲での家事や用事に留めるべきといえます。
もし、疲れを感じた場合にはすぐに横になり、休憩を取るようにすることが大切です。
床上げの時期ではありますが、体調不良となってしまう前に自分でしっかりと体調を管理し、長い立ち仕事などは控えるように気をつけることがポイントです。
産後4週間
産後4週間では、産後の1カ月健診があります。
健診では、産後のママの状態を診てくれます。
このとき、産後の生活で聞きたいことなどがあれば、医師に相談してみると良いでしょう。
また、この健診で特に問題がなければ、元の生活に戻れるようになります。
家事も元通りに行えるようにはなりますが、ママの体はまだ完全に回復しているとはいえません。
夜中に育児などを行う場合も多いため、日中はゆっくりと昼寝をするなどして、体に負担がかかり過ぎないような配慮が求められます。
加えて、1カ月健診で医師から許可が下りれば、湯船に浸かる入浴ができます。
この時期に湯船に浸かる場合は、清潔な一番風呂に入るように心がけましょう。
産後5〜8週間
産後の5~8週間は、ママの体が完全に元に戻ろうとする時期です。
この時期になると、悪露も落ち着いてくるでしょう。
外出やストレッチなどの軽めの運動であれば、体を動かしても良いとされる時期です。
また、この時期を問題なく乗り越えることができれば、職場にも復帰できるでしょう。
医師の許可が下りれば、産後8週目以降には働くことも可能です。
しかし、動き過ぎは禁物です。もし、体調が良くなかったり、悪露が続いていたりする場合には、無理をしないように心がけましょう。
産後5~8週間は常に体と相談しながら、家事や育児などを無理のない範囲で行うことが大切です。
産褥期の家事はどうするか
「産褥期」はママにとってとても大切な期間であることは理解できたでしょう。
しかし、やはり生活に必要不可欠な家事をどうするかという問題は、ママにとってはとても切実です。
この問題に対処するためにはいくつかの方法があるため、順番に見ていきましょう。
できるだけ周りに頼る
産褥期では、ママの体は徐々に回復していきます。
この時期には無理をすることなく、しっかりと体を休めることが大切です。
ただ、授乳などの子育てはママにしかできない場合もあるでしょう。
しかし、家事などの他の人でも行えるような用事はできるだけ周囲の人に頼って、体に負担をかけないようにすることが求められます。
具体的には、産褥期の間は、夫や両親にできる範囲で家事などをお願いすると、ママは体を休めることができるでしょう。
具体的には、食事の宅配サービスやネットスーパーなどを利用するという方法もあります。
これらのサービスを上手く活用しながら、家族みんなで産褥期を乗り越えることが大切です。
ベビーシッターサービスを利用する
ママのなかには、産後も周囲の人に家事などを頼ることができない人もいます。
たとえば、「夫が仕事で忙しい」や「両親が遠方におり、周囲に頼れる人がいない」、「頼るのが心苦しい」など、人によってさまざまな事情を抱えているのが現状です。
周囲に頼れる人がいない場合は、ベビーシッターサービスを利用するという方法もあります。
「miraxsシッター」のマザーヘルパーコースなら、産前産後にママの体への負担が大きいと考えられている食事作りや部屋の掃除、身の回りのお世話などを任せることができます。
ベビーシッターサービスは、育児の負担を軽くするだけでなく、さまざまな不安を解消できるものであるため、新米ママにとっては心強い味方といえるでしょう。
「miraxsシッター」の詳細は、ホームページで確認できます。気になる点や不明点などは問い合わせて相談してみましょう。
「産褥期」について正しく知り無理なく家事をのりきろう
産後のママにとって、産褥期の心身の不安はとても大きいものといわれています。
産褥期は大変な時期であるからこそ、自分だけで抱え込まずに、積極的に周りの人に甘えて、頼ることが大切です。
また、産後のママはゆっくりと体を休めることが欠かせません。
そのため、必要に応じてベビーシッターなどのサービスも利用して、健やかな子育てを送れるようにしましょう。